相撲

今場所を締めくくるラスト三番。
まずは朝赤龍若の里戦。
朝赤龍が気持ちを前面に出して攻めるも、ちょっとがむしゃら過ぎて負け。
両力士とも来場所以降にも期待したい。特に若の里
もっと上を目指せる力士だけに、もうちょっと成績残したい。
続いて魁皇武双山大関対決。
そつない相撲でなんとか凌いできた武双山だが、さすがに大関相手では不振を隠せず。
だんだんこじんまりまとまってきちゃったなあこの人。
まあ両者万年大関ですからしょうがないけど。
魁皇は13勝2敗で一応来場所に綱取りの期待がかかるが、まあ無理なんだろうなあw
そして千秋楽、朝青龍千代大海戦。
仕切り見てて思ったが、朝青龍の顔って仏像みたいだよね。
なんか芸術作品みたいな迫力が。
千代大海の表情にも似たものを感じた。
まあ要は二人ともものすごく良い顔してたわけで。
立会い、ほんの少し後手を踏んだ横綱を抜群の当たりを見せた千代大海が突っ張って突き放そうとするも、まったく離れない。
突き放そう突き放そうとするうちに前のめりになって、そこを見逃す横綱ではなく、引き落として朝青龍の勝利。
勝因はやはり横綱の足腰の強さだろう。
千代大海にぶちかまされてさすがに上体は起きるも、腰がまったく浮かない。
あれでは、千代大海は自分に向かって圧力かけてるようなものだった。
つっかえ棒になっていら横綱の体が急に失われれば前につんのめるのはしょうがないだろう。
倒れた大関の肩を両手で叩いて立ち上がらせた横綱、自分の位置に戻って苦笑いの大関、そのどちらの表情も印象的だった。


これで二場所連続で全勝優勝となったわけだが、これだけ勢いがあると、逆に終わるときもあっけないもの。
怪我か何かで朝青龍政権が潰れるのは、何年か先の話ではないと思う。
それまでは、この横綱の爽快な相撲に酔わせていただこう。